暴君竜を飼いならせ (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (2014年6月27日発売)
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本棚登録 : 328
感想 : 25
5

恐竜BLっていう新しいジャンルができるんでしょうか?モフモフとは一味違って、獰猛なラブが堪能できそうです。
笠井あゆみセンセとのタッグでエロスが倍増ですね。笠井センセは美麗なことは言うまでもないけど、このアングルが凡人には思いもつかない感じで素晴らしいです。カラー口絵もガン見のエロさです!表紙なんて攻がデカすぎて牙の中に潤がいるっていうはみ出し加減で迫力あります。

恐竜社会を現在の学園モノに融合した、ファンタジックな弱肉強食ラブ。
ある理由でベジタリアンの高校生の潤が、とても明るくポジティブでよかったです。物怖じせず何でも前向きにとらえる性格だからこその強さが感じられました。
潤は、ティラノの遺伝子を受け継いだ最強の男である竜嵜可畏にロックオンされ、「竜人」が跋扈する学園へと無理矢理連れてこられて、愛妾的立場の一号さんにされてしまいますが、とても彼らしいやり方で可畏の凶暴な心に近づこうと努力します。

可畏は、最初の印象は最悪でした。恐ろしく自分勝手で酷い男としか感じられませんでした。
でも、食うか食われるかの世界で生き抜くには非道を選ぶしかないんだなと納得。親兄弟コワすぎです!特に母親がコワい…
そういう意味ではトラウマが一番のテーマになっているかも。
恐怖に支配された者は、恐怖で支配する。
まさに可畏のことです。強くなければ意味が無いと信じて生きてきて、それが一転して覆される瞬間は圧巻でした。
…心を揺さぶられてしまい、涙でした。

ラブ面が意外にツボでした。野獣を手懐けるみたいな萌え。ただし、そこに至るまではかなり痛いです!心構えは慎重に。とにかく、潤が前向きで恨まない性格で安堵ですよ。
エロ的には恐竜BLなので、期待どおりにがっつり。可畏は十号さんまで囲って?いてちょっとうけましたが、そのわりに意外に一筋だったのが安心でしたw

新シリーズかと思ったけど、センセは一冊ものだと言ってますね。番外とかスピンオフが出たら読みたいです。
amazon小冊子は「愛情記念日」
甘いです!ラブラブ。手作りカッテージに感動。でも、チーズケーキは結局できあがらずw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 犬飼のの
感想投稿日 : 2014年7月1日
読了日 : 2014年7月1日
本棚登録日 : 2014年7月1日

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