いじわる偏愛ダーリン (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2015年5月19日発売)
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本棚登録 : 146
感想 : 13
3

「嘘つき溺愛ダーリン」の脇キャラ、会社社長の風見と雪穂の世話係wだった睦実がメインになったスピンオフだけど、単体でも全然問題無し。
ただ読んでいればあの二人がそういう関係だったのか…と思い返して萌えるし、竹井女史が相変わらずいい所持っていくしで、さらなる感慨がわくことは確かです。

学生時代に遡って二人の関係が描かれていて、本当に長い時間をかけて恋人同士になったんだなとしみじみしました。
昔から風見はああだったんですね~!完全無欠のクールなイケメンで、超合理主義で切れ者は高校時代からww
ずっと睦実一筋なのもわかってニヤつきました…
雪穂の面倒を見るのが生きがいみたいな睦実を、年月をかけて徐々に振り向かせて自分のものにしていく周到さはいかにも風見らしいなと思わせます。ずっと睦実一人だけ見つめてきた執着愛は素晴らしいです…
確かにいじわる偏愛だけど、甘々な溺愛がダダ漏れてます!

睦実は生い立ちの影響もあって、大好きな風見に積極的になれずにいつも悲観的に突き詰めて考えちゃうところがあります。風見が好きだからこそ、身体だけの関係にしておかないと捨てられた時に辛いから…と臆病になってます。
風見はいじわるなことも言うけれど、いつもちゃんと睦実のことを想っていて本当に嫌なことは何ひとつしてないんですけどね~!
二人に対する周囲の目もとてもあたたかいです。そんな中で睦実の意地っ張りな心が徐々に溶かされていって、愛されてるという実感を得るまでが、義父母から受け継いだ農園を背景にほのぼのと描かれていて面白かったですw
エロ的にも、糖分多めのいいHシーンがてんこ盛りで満足。高校生の頃から時を重ねてだんだんHも親密になっているのがツボでした。

結局それなんですよ。攻の執着愛…!これに尽きます。最後の最後に判明する抜け目の無い用意周到さも清々しいです。
睦実も風見からそれだけ愛される価値がある、納得のかわいさなんですよね。
ハラハラするような事件も無く当て馬も皆無というぬるま湯状態だったけど、ただ二人の甘い雰囲気にごちそうさまな気持ちになれるお話でした。
強力な糖分補給ができました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 間之あまの
感想投稿日 : 2015年6月19日
読了日 : 2015年6月19日
本棚登録日 : 2015年6月19日

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