探偵の処女処方箋 (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2015年12月9日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 8
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鳥谷センセデビュー作「スリーピング・クール・ビューティ」のスピンオフ。前作未読でも楽しく読めるお話です。

あの悠莉が勤める弁護士事務所所長の大伴と、キャリアから探偵に転じた高嶺との再会愛もの。恩師の薦めで大伴のサポートをすることになった高嶺。大伴には過去辛い片想いをしていた彼ですが、まだ未練があることを自覚してしまい、今度こそきちんと告白して振られようと健気にも決意します。

デビュー作直後に作品案が既にあったそうで、言われてみればセンセの描くcpの原点的組み合わせですね。
傲岸不遜な俺様でS気のあるHENTAI攻と、健気で潜在的Mの美人DTゲイ受ww
鳥谷作品のHENTAI臭は、慣れてくるとヤミツキになります。

大伴って「スリーピング・クール・ビューティ」ではただのザツな性格の男かと思ってましたが、意外にも情熱的でカッコよくて見直しましたw
ただ、Hではデリカシーに欠けています!エロ的にはすごく萌えましたけど。最後はもう何!?ってかんじですww
愛を深める順番が無茶苦茶w
そこを不審に思わず応じてしまう高嶺の素直さは、愛の深さというよりはDTの怖いもの知らずな無防備さだよね~と確信です。
常識では考えられない展開が、刺激的でかなりエロかったです。ラブラブな二人なので、ごちそうさまとしか言葉がありません…ww
そして、b地区に果てしなく執着する大伴が面白かったです。オノマトペも絶好調。

割れ鍋綴じ蓋cpの灰音と悠莉の「わかめ酒」も、濃いお話でした…
女性のわかめ酒と相違点があるのね…具入り?
濁り酒ってのに爆笑。
まったく嫌がってない悠莉は、天性のM気質です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 鳥谷しず
感想投稿日 : 2015年12月17日
読了日 : 2015年12月17日
本棚登録日 : 2015年12月17日

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