竜神ものファンタジー。甘くて軽いノリのお話で、とても読みやすかったです。
竜神様というと怖くて荘厳なイメージをつい思い浮かべてしまうし、BLでは使い古されたモチーフかなと思われましたが、蒼波は竜神様でもチーカマが大好きなとてもかわいい受で、これはいい切り口!新鮮でした。
脩平は代々神事を取り仕切る家の長男で、因習にとらわれる田舎の生活に反発して逃れるようにカメラマン修行をしながら東京で生活するも、挫折感に苛まれているという現状。ちょっとダメンズかなと思ったけど、神事での贄の役を受けたいきさつや蒼波に対する態度から、外見はチャラいイケメンなのに優しくてあたたかい心の持ち主なのが伝わってきて好感度上がりました。
蒼波を好きになって、迷っていた生き方も見定めることができてよかったです。
蒼波がとにかくかわいかったです!大事なものを脩平にあげようとするなんてお人よしだけど、それだけ脩平が好きなんだという気持ちの深さが出ていてキュンとさせられました。
エロ的にもバチ当たりなくらい甘々でイチャラブで、とてもいいHシーンで楽しかったです。
…でも別に男の子じゃなくても女子で充分話が成り立ちそうだったのがちょっと難点だったかも…
神と人間という二人の関係にどう折り合いをつけるのかと大変気になりながら読み進みましたが、こう来るのかとw
蒼波は神通力とかもう無くなるんでしょうか…?ちょっと残しておいてあげてほしいかもww
でも全体を通して気になる引っかかりもなく、ほのぼのさせられる甘い仕上がりで、満足させていただきました。
- 感想投稿日 : 2016年5月4日
- 読了日 : 2016年5月4日
- 本棚登録日 : 2016年5月4日
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