もどかしさ満点だった陸郎と保孝でしたが、なんとかなってほっとしました…読者をこんなに安堵させた結末も珍しいかと。
ヘタレと流されがくっつくのって至難の業でしたねw
今回一番ガツンときたのは、寝てからが難しいというところでした。
好きなだけじゃだめだし、好き合っていてもそこからがまた大変!なんですよね。特にこの二人については顕著でした。
保孝が度々無神経な発言をして、陸郎を傷付けるようなマネをするのは、幼馴染みで気心が知れている相手への甘えや気安さが見え隠れしていて、やっぱり特別感があるんですよね。友達以上ではあるんです。
ところが、実際に覚悟して寝てみて、友情の延長線上に「恋人」があるわけじゃないとやっと気がつき始めた保孝です…自分の過去の話や後輩の加藤のついて気遣いもないくせに、片瀬のことはすごーく気になるというのが単純でかわいいw
ノーマルな保孝が、不器用にも陸郎を恋人として好きになりはじめている気持ちがよく表れていて、キュンとさせられました。
陸郎は陸郎で、保孝に好かれる男でありたいとずっとがんばってきたことが滲み出ていて、彼にもまたキュンとしちゃいました。自信をなくしたり、勇気を奮い起こしたり、そのぐるぐるにハラハラさせられながらも、上手くいきますようにと読みながら祈らずにはいられなかったですね。
幼馴染みでずっと友人のふりをし続けてきた相手に、実はそういう目で見てきていたと言って、結果その想いが受け入れられなかった場合には、すべてが壊れてしまうわけですから、これはかなりの勇気が必要です。慎重になった陸郎の気持ちも理解できる気がします。
で、寝たら寝たで今度は嫉妬したり疑ってしまったり。苦労が耐えないww
挙句の果てに、保孝のために引こうとしたりとか。よかれと思ったことが裏目に出てしまう残念さが、ヘタレと言われちゃうところです。
うまくいくかどうか、とても不安になってしまう二人がラスト見事にくっついてくれてようやく安心できました。片瀬の力も大きかった?
- 感想投稿日 : 2013年4月5日
- 読了日 : 2013年4月5日
- 本棚登録日 : 2013年4月5日
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