とんぼの本 須賀敦子が歩いた道

  • 新潮社 (2009年9月26日発売)
3.65
  • (4)
  • (9)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 119
感想 : 5

須賀敦子さんのエッセー集「コルシア書店の仲間たち」(文春文庫)を読了。
エッセーとは言いながら、極上の連作短編集のようで、至福の読書時間となりました。
こんな重要な作品を読んでいなかったなんて……。
それどころか、自分はこれまで須賀さんを完全にスルーしていました。
本読みとしては猛省しなければなりますまい。
というわけで、図書館で本書を借りました。
須賀さんをもっと詳しく知りたいと思ったのですね。
「彼女の目や心に刻まれたものを、撮りおろし写真と貴重な証言でたどり、その作品世界に迫ります」
というのが本書の趣旨。
イタリアの町の写真がとにかく美しく、見惚れてしまいました。
特に、「コルシア」の舞台となったミラノね。
「コルシア」を読んでから、本書に収められたミラノの写真を見ると、いろんなものがこみ上げてきました。
今年は須賀さんの没後20年に当たります。
これも何かのめぐり合わせ、少し追いかけてみようかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年4月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする