★★★★☆としましたが、★★★★★と迷いました。
★★★★★にしなかったのは、若干、看板に偽りあり、という印象を受けたため。
とくに前半は、人類史やヒトの進化の話が中心で、魚食はおまけ程度しか出てこなかったので。
しかしながら、全体を通していえば、人類史やヒトの進化に関する、かなり新しく、それでいて確度の高いと思われる情報がしっかりと盛り込まれていて、興味深く読むことができました。
ジャレド・ダイヤモンドやユヴァル・ノア・ハラリなどによる、これまで名著と言われていた書籍についても、矛盾点を的確に指摘していて、学問の進歩を感じると同時に、真理の追究に対する著者の真摯な態度を感じました。
それでいて、決して攻撃的な文体ではなく、すべてを包み込むような書き方であり、著者の懐の深さ、というか、度量の大きさも感じた一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館で借りた本
- 感想投稿日 : 2020年11月1日
- 読了日 : 2020年11月1日
- 本棚登録日 : 2020年11月1日
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