クロエの流儀 (ニチブンコミックス)

著者 :
  • 日本文芸社 (2015年9月9日発売)
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本棚登録 : 137
感想 : 12
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フランス人のクロエが、日常のイラっとする出来事をバッサリ切り捨てていく。
日常の不満や鬱憤をクロエが武士言葉で代弁してくれ、見ている読書はスカッとする。

「通話がうるさい訳ではないが 許されてるつもりのキサマがムカツク」「あと 混んだ車内で足組むな ジャマだ」

ムカツク人だけに強気かと思いきや、敗れた恋敵に同情しようとする生徒に「控えよ 同情など決してするな それが一番傷付ける」と平等に強気。

過保護な親に対して
「かわいい者を厳しくしかり躾けるのは 恐くて辛いか?」「だったらなおさらその恐くて辛い言葉を お前より愛情のない他人の口から浴びさせるな」はすごく良い。
「二十歳で自動的に大人に成れるのではない 二十年生きたら大人に成れと社会は言っておるのだオロカモノ」も名言。
強いだけでなく、武士言葉を友人に笑われて赤面したり、バッサリ切った老人に「荷物持ちましょうか?」と言ったり、マナーを守る喫煙者に笑顔で御礼を言ったりと、可愛く礼儀正しい一面もある。
生徒会長選で敗れた生徒に「少し五月蠅い」とか言いながら、最後に「ただ生徒会長選の演説はよかった 残念であったな」と素敵なフォローも欠かさない!
しかりつけているだけではないのが好感触。

ただ、他人の会話に勝手に割り込みすぎている場面があり、そこは微妙。
ネタが早く尽きそうな漫画ではある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画(日常物語系)
感想投稿日 : 2016年2月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年2月29日

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