一時期、この作品がブームになったのを覚えている。
褒め称えた人達はどこに感動したのか聞いてみたい。
決して悪い本だったわけではない。
ただ、私は自分の生き方には自分で責任を取りますので失礼します、と一礼して去りたい。
友達が幾らいても結局家族、というのが一番イラッとポイントかな!
それは結果論だよ。
どんなに努力しても思い合える家族を築けない場合もあるし、家族愛よりずっと濃い友情も実在する。
そういうのを切り捨ててこれだけが正解、みたいに言われるのとね。神経がね。ピリッとね。
モリー先生がそう言うだけならともかく、彼のおかげで僕も妻や弟と仲直り!ヤッタネ!っていう、漫画雑誌の通販の広告みたいな筆者が逆撫でするの…。
素直じゃなくてごめんなさい。
まあ、単純に私に合わなかっただけで、この本が必要な人も大勢いるんだろうし、この本で救われた気持ちになれるなら、それもいいことなんだろう。
筆者が記者だということもあって、文章は明快で平易、ウィットもある。
ただ、読みやすくはあっても、文学作品と違って美しい文章ではなかったのでそれもちょっと残念。
英文読書のとっかかりとしてはおすすめ出来る。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月3日
- 読了日 : 2014年6月3日
- 本棚登録日 : 2014年4月30日
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