段取り力

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  • 筑摩書房 (2003年11月11日発売)
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何事もそうだが、一つ道をつけるところまで到達するのが大変だ。そこまでが仕込みの段階で、あとは一度道がついたところを増幅していけばいい。道がないところに道を開くという質的変化を起こすまでが大変だが、しかしその質的変化も実は量的な蓄積の結果である。(p.75)

オリンピックは実に「段取り力」が問われるスポーツだと言える。毎日試合がある野球のようなスポーツにも「段取り力」は必要だが、4年後に勝つための「段取り力」はもっとすごい。(p.89)

質の違う活動をしっかりと振り分けることができるのが段取りである。同じような活動は一つの活動としてみなす。するとどこかで質が変わるわけだが、その変わるポイントを見抜く力が「段取り力」だ。「区切り」が段取りの鍵である。(p.146)

段取りとは、一度決めてしまうと自分の外側にあって、自分の力を引き出す働きをしてくれるものである。(p.188)

根気良く続けて量を蓄積しブレイクスルーする人は、根気がいい性格だったと言うよりは、むしろ見通しのよさに支えられていると言ってもいいだろう。(p.198)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2005年8月29日
読了日 : 2005年8月29日
本棚登録日 : 2005年8月29日

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