”愛されたい気持ちが大きければ大きいほど、そして、愛されなければ愛されないほどに、体内に歪んだ果実をみのらせてしまうのが、自意識だ。
そして、ほんとうはそんなものどこにもないのに、自分の意識が勝手につくりあげてしまった虚像の果実は、ひどく匂う。”あとがきにかえてより。
最終面接の前、ドトールで読了。
結婚、仕事、人生の分岐点で悩んでる今、それぞれの女性の立場に共感した。
私自身も、自意識でがんじがらめになっているんだろうな。
リアルな表参道を想像させる描写に、東京生活への憧れも高まる。でも、一歩踏み出せない自分。ここにも自意識がつくりあげた虚像の果実があるのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年10月28日
- 読了日 : 2016年10月28日
- 本棚登録日 : 2016年10月28日
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