ブラックムスク

著者 :
  • 小学館 (2013年11月5日発売)
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本棚登録 : 117
感想 : 11
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”愛されたい気持ちが大きければ大きいほど、そして、愛されなければ愛されないほどに、体内に歪んだ果実をみのらせてしまうのが、自意識だ。
そして、ほんとうはそんなものどこにもないのに、自分の意識が勝手につくりあげてしまった虚像の果実は、ひどく匂う。”あとがきにかえてより。

最終面接の前、ドトールで読了。
結婚、仕事、人生の分岐点で悩んでる今、それぞれの女性の立場に共感した。
私自身も、自意識でがんじがらめになっているんだろうな。

リアルな表参道を想像させる描写に、東京生活への憧れも高まる。でも、一歩踏み出せない自分。ここにも自意識がつくりあげた虚像の果実があるのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年10月28日
読了日 : 2016年10月28日
本棚登録日 : 2016年10月28日

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