原発誘致くらいしか経済回復の見込みがない程落ちぶれた、群馬県のとある街で繰り広げられる群像劇。
ヤクザも暴走族も元ヤンもゴミのように死んでくぶっ飛んだ展開は目まぐるしく、600ページある分厚い本もアッサリ読み終えてしまうが行き当たりばったり感が凄まじくオチも弱い。
帯には「ミステリー」と大々的に書いてあるがただのナンセンスなヴァイオレンス小説だ。
東日本大震災を想起させる不謹慎な罵詈雑言をところ構わず発するヤクザばかり出てくるので嫌悪感を抱く人も多いと思う。
エグい小説を読みたいのなら容赦ないヴァイオレンス描写を織り交ぜつつもプロットがしっかりしていて展開が丁寧で小説として読ませる飴村行の方が数段上に感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ ノワール
- 感想投稿日 : 2012年4月22日
- 読了日 : 2012年4月22日
- 本棚登録日 : 2012年4月22日
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