父親の視点から描いた宮沢賢治の生涯である。
父は、息子が立派な大人になることへの強い期待と息子を想う愛情を併せ持ち、終始、不器用に賢治に接する。
子供の頃に賢治が病気になった際に、父が看病する様子が印象的だった。普段は甘やすことが許されない父親が体面を気にせず、愛情を注ぐことができ、とても微笑ましかった。
親の資金援助をあてにして飴工場を作りたいと言ったり、人造宝石を作ると言ったり、世間知らずのお坊ちゃんらしい様子が、当初のイメージと異なり驚いた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2021_本
- 感想投稿日 : 2021年12月19日
- 読了日 : 2021年8月15日
- 本棚登録日 : 2021年8月15日
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