ギリシア、マケドニア、そしてちょっとローマまで含んだ、総花的な説話集というか、もっとざっくばらんに居酒屋トークみたいな感じに楽しく読める。
文章そのものはホメロスあたりと比較するのはさすがに酷ではあるけれど、ヘロドトスのような楽しさもなければ、ガリア戦記のような美しさもなく、どちらかというと平凡。ただ、先述の通りローマ時代のおっさんと居酒屋で飲みながら「いやぁ、アリストテレスってろくなもんじゃないね」とか話してるような感じを味わえる。
本書から何かを学べるかというとあまり学べるところはないかもしれないが、説話ひとつひとつが短いので、通勤電車の中の時間つぶしにはもってこい。ギリシア・ローマがお好きならどうぞ、という感じの一冊だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2012年5月19日
- 読了日 : 2012年5月18日
- 本棚登録日 : 2012年5月18日
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