自分は青春小説が好きだ。
社会人となった今の自分に嫌気が指している訳ではない。
学生時代のかけがえのない時間を思い出すことが出来るし、浸りたい時があるからだ。
思い出は後になるほど美化されるものとは良く言うが、学生時代が特にそうではないかと感じる。
著者はあとがきで、「あのころ。なんて単純で、なんて、一日一日が新鮮で、なんでもドキドキしてたんだろう。…」
と記しているが、この文章に非常に共感した。
なんで体育祭の優勝があんなに大事だったか。夜まで教室に残っている日がなんて特別な日だったか。
当時の自分も全く気づかなかった。
もっとも、気づけなかったから思い出に浸るのかもしれないが。
自分は20代半ば。
この小説では第二章といったところか。
三章以降は自分にとって将来のことになるが、人それぞれ、別の道を歩んでいってもこの手紙のように縁が途切れることなく続けていきたいと思う。
最後に一章で数学の教師の当て方を数列で解明するシーンがあるが、懐かしい。
学んだばかりの数列の知識を使って規則性を発見する…自分もやったなぁ。。
こんな些細な事から当時の記憶が色々蘇る。ありがとう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月2日
- 読了日 : 2015年8月2日
- 本棚登録日 : 2015年7月29日
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