前の話で相手を振った人が、次の話では振られてしまう、連続フラれ小説。
…ということを知って、面白そうだと、つまり各話の主人公が振られることを期待して読んでいたのに、
やっぱり、痛かった。
振られる予感、別れの気配を感じさせる場面場面で、苦しくなった。
相手に合わせ、尽くし、そして恐れる。
惚れたもん負け、という言葉がまさにピッタリだと思う。
どの話もとても良かった。個人的に一番好きなのはゆりえちゃん。
槇仁と久信はなんだか似たようなイメージになってしまっている。どっちもアーティストだからかな。
仕事や成功についても毎回書かれている。
成功ってなんだ。人生ってなんだ。
自分はいったい何なのか、何者になるのか。
相手がなければ恋愛は出来ないけれど、自分がなくても恋愛は出来ない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
★本
- 感想投稿日 : 2012年12月29日
- 読了日 : 2012年12月29日
- 本棚登録日 : 2012年10月11日
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