髪結: 吉原裏同心(二十) (光文社文庫 さ 18-49 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社 (2014年4月10日発売)
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本棚登録 : 264
感想 : 23
3

 おりょうさんって、こんな若々しいしゃべり方する人だったっけ。おりょうさんの妹さん、キャラ立ってておもしろい。桑平様のポジションがおしいくて好き。終盤で渦中の人になった七代目がハードモードすぎ。石榴の家は、薄墨大夫的な今後の布石。
 以上5点が今回の主な感想。

 おきちさんの性格設定は、今回の事件のシチュエーションをつくるめたの設定という印象でしたが、それでも一貫してるし、ぎりぎり個性の範囲内だし、好感度高かったです。ただ、キャラが濃ゆい子だったので、再登場してもモブポジかもなぁとも。

 今回の内容は、人間関係を進めたり整理するものではなく、規模大きめな『事件』だったので、結構好みでした。探索して、調査して、犯人見つけて、とっつかまえて。夫婦関係と、薄墨太夫関係はノルマクリアくらい。初期の事件ものくらいのバランス。内輪の人間関係にフォーカスするのもいいけど、そればかりだと食傷するので、事件ものメインが嬉しかったです。
 あと、このシリーズ読んでると、小判の隠し場所のバリエーションがどんどんふえていきます。

 刀剣は豊後行平ばかり使ってましたけど、和泉守兼定はお休みなのかな……? 相変わらず、兼定と比べると行平の扱いが鈍器。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9 文学
感想投稿日 : 2018年2月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年2月24日

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