金田一37歳の事件簿(6) (イブニングKC)

  • 講談社 (2020年3月23日発売)
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本棚登録 : 294
感想 : 10
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 「異人館ホテル編」の途中から始まって、少年もとい中年が推理を開陳し始めた辺りで終わっている。
 一応「前巻までのあらすじ」はあるが、シリーズそのものの紹介であり、前巻ラストまでの展開は復習させてもらえない。

 設定を37歳に置いてはいるが、やっていることは高校生の頃とほぼ同じ。
 前の話までは、かろうじてお色気を漂わせていたけれど、今作それすら無し(穿った推測をするなら、事件動機が性的なものになるのかな)。

 常に事件現場にいる名探偵を怪しむ刑事・・・正直、今更そこつつく?って感じではあるんだけれど、なんとなく編集サイドからの要望な気がしなくもない・・・根拠はないが。
 そんな変な設定持ってくるから、事件とのかかわりも変になっている気がしなくもない。
 37歳シリーズは、主人公が大人の社会に揉まれているというより、作家陣が大人の事情に苦しんでいるような気がしなくもない。

 社会人なんだから、解きたくなければ解かなくていいのよね。
 謎を解かざる得ない状況に追い込む構成が読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月2日
読了日 : 2020年4月2日
本棚登録日 : 2020年4月2日

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