「異人館ホテル編」の途中から始まって、少年もとい中年が推理を開陳し始めた辺りで終わっている。
一応「前巻までのあらすじ」はあるが、シリーズそのものの紹介であり、前巻ラストまでの展開は復習させてもらえない。
設定を37歳に置いてはいるが、やっていることは高校生の頃とほぼ同じ。
前の話までは、かろうじてお色気を漂わせていたけれど、今作それすら無し(穿った推測をするなら、事件動機が性的なものになるのかな)。
常に事件現場にいる名探偵を怪しむ刑事・・・正直、今更そこつつく?って感じではあるんだけれど、なんとなく編集サイドからの要望な気がしなくもない・・・根拠はないが。
そんな変な設定持ってくるから、事件とのかかわりも変になっている気がしなくもない。
37歳シリーズは、主人公が大人の社会に揉まれているというより、作家陣が大人の事情に苦しんでいるような気がしなくもない。
社会人なんだから、解きたくなければ解かなくていいのよね。
謎を解かざる得ない状況に追い込む構成が読みたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月2日
- 読了日 : 2020年4月2日
- 本棚登録日 : 2020年4月2日
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