小津ごのみ

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年2月1日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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小津安二郎とか原節子などという名前がタイトルに付いているとおもわず手にしてしまう。中野さんは本当に小津ファンなんだなぁ。登場人物の着ているものを分析する。無地か柄物だったら格子か縞でブラウスはほとんど白。これは室内のインテリアにも言える。そうか原節子の清楚な淑女というのは監督が作り上げたものなのか?場面場面に出てくる小物を検証する。このスタンドは、この映画とあれにも登場する。また以前見た、監督の書斎にあったものとか。監督はしばしば私物を使っていたらしい。とにかく自分の気に入るものしか使用しない。それは俳優でも、茶碗ひとつにしても。筆者はまたそれを楽しく検証する。四畳半一間住まいの人に、こんな上等なものが着られるだろうかとか、いろいろ。小津作品というのはこだわりの映画なのだなぁ。とても贅沢な。私もちょっと探してみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小津組・映画
感想投稿日 : 2009年2月16日
読了日 : 2009年2月16日
本棚登録日 : 2009年2月16日

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