2001年のベルリンが舞台。
イタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕される、被害者は大金持ちの実業家。
主人公のライアンは国選弁護士として名乗りを上げた、本案件が初仕事、気軽に引き受けた弁護だったが、何も語らない容疑者と、さらに被害者は少年時代の友人の祖父であったことから、ライアンの苦悩は始まる。
容疑者は容疑を認め、裁判は早々に決着するかに見えたのだが、ライアンの調査で明らかになる驚くべき事実。
コリーニを凶行に駆り立てた本当の動機とドイツで昔本当にあった法律の落とし穴。
刑事事件専門の弁護士である著者ならではの臨場感あふれる法廷劇に圧倒される。
また著者の出自や少年時代の学友たちの先祖たちにも触れられている通り、ドイツ独特の因縁めいたものを感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー・ワクワクする本
- 感想投稿日 : 2019年2月26日
- 読了日 : 2019年2月26日
- 本棚登録日 : 2019年2月26日
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