生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 (SB新書)

著者 :
  • SBクリエイティブ (2022年9月6日発売)
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感想 : 25
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興味深い内容でした。
P42:『親からの形質の伝達』に記載されている図、なるほどと思いました。

以下引用
P6:
『世界は遺伝ガチャと環境ガチャでほとんどが説明できてしまう不平等なものですが、世界の誰もがガチャのもとで不平等であるという意味で平等であり、遺伝子が生み出した脳が、ガチャな環境に対して能動的に未来を描いていくことのできる臓器なのだとすれば、その働きがもたらす内的感覚に気づくことによって、その不平等さを生かして前向きに生きることができるのではないでしょうか。』

P227:
『逆に「優性的現実」、すなわち遺伝的に優秀な人が有利に生きられる社会はそのまま残ってしまった』

P246:
『私たちは能力の個人差の問題から絶対に逃げられません』

単語
ゲノムワイド関連解析(genome-wide association study:GWAS)
ポリジェニックスコア
Socioeconomic Status
優生学(Sir Francis Galton)
ブランクストレート説
自然主義的誤謬
事実命題と価値命題

目次
第1章:遺伝とは何か-行動遺伝学の知見/p15~p102
第2章:学歴社会をどう攻略する?/P103~P154
第3章:才能を育てることはできるか?/P155~P198
第4章:「優性社会」を乗り越える/p199~P246

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2024年1月2日
読了日 : 2024年1月3日
本棚登録日 : 2023年12月16日

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