自分に最初の兼続モノ。此処では “御館の乱” は「不義の戦い」であり それを先導或いは扇動し勝利に導いた張本人こそは直江兼続である という解釈が披露される。現在為される考証の多くが先ず立場を同じくするらしいことを 何作か読み継ぐうち私は知るに至るが ではそもそも不義に始まった景勝公の時代を それを執政として支える兼続の中枢を どのように料理して結末まで運ぶのか どのように兼続自身へ納得させるのか という 兼続を読む上での私の第一の興味/姿勢を この作品は生むこととなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
>時代小説・武将関連
- 感想投稿日 : 2012年6月25日
- 読了日 : 2006年12月23日
- 本棚登録日 : 2012年6月25日
みんなの感想をみる