鬼譚草紙 (朝日文庫 ゆ 3-3)

  • 朝日新聞出版 (2006年9月1日発売)
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本棚登録 : 114
感想 : 16
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手に取ったときは結構な厚みを感じましたが、サクっと読めました。イメージとしては…ご存知の方は「陰陽師」を想像して貰えたら。その外伝と言うか、系譜に連なると言うか、そんなイメージです。そこにエロスが少々。微エロ。天野氏の絵が好きな方なら美エロ、かな。
主として描かれる紀長谷雄、小野篁ともに、非常にいいバランスで描かれていると思います。描き過ぎず、描き足ら過ぎず。「行間を読む」と言うのは、非常に愉快で、贅沢な営みですね。
絵巻、とはまた違う感じがしますが、天野氏の挿絵が沢山盛り込まれていて。夢枕・天野両氏がお好きだったり、「陰陽師」(夢枕獏・文春文庫)がお好きなら一読して損はしないと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 朝日
感想投稿日 : 2013年11月13日
読了日 : 2007年3月13日
本棚登録日 : 2007年3月13日

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