ミシン 2 (小学館文庫 た 1-7)

著者 :
  • 小学館 (2008年12月5日発売)
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本棚登録 : 547
感想 : 28
4

面白かったです。「ミシン」より熱い。
本当に凶暴なのはミシンではなく傘子でした。
わたしの好きなミシンしか認めない、か弱くて脆いミシンなんて叩き潰す…と言わんばかりの追加公演の仕打ち。その前に、ミシンは傘子を「愛する人に優しくできないタイプ」と評していましたが、そんな甘いものではありませんでした。
でも、乙女ってこれだ!と思いました。歪。
ミシンはだから、傘子を手放せないんだと思います。竜之介にも井上静子にも出来なかったこと。
「手術台の上のミシンと蝙蝠傘の~」は去年何処かで目にしました。その時、何で見覚えがあるのだろう?と思いましたがこの作品で出会っていたからなのですね。
サティの『猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ』聴いてみました。ちょっととぼけてて良いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年5月11日
読了日 : 2020年5月11日
本棚登録日 : 2020年5月11日

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