面白かったです。良い作品を読みました。
ジュリエットがガーンジー島へ行ってからは、島民である読書会の皆さんとは直接会話しているけど、ロンドンにいる人たちとのやり取りは変わらずお手紙なので下巻でもかなりの数のやり取りがありました。イゾラはシドニーにお手紙出してるし。
ジュリエットの島で活き活きしてとても楽しそうなのが伝わってくるし、皆ジュリエットが好きで、ジュリエットも皆のことが好きで、島を訪れたシドニーなど出版社の方々もすっかり好きになってしまうくらい、全員が魅力的って凄いです。
キット、誇り高くて可愛い。エリザベスの娘だなぁ。占領軍として島にきてエリザベスと恋に落ちたドイツ人の旦那さんも良い人でした、彼のこともみんな好きになる。
エリザベスの事はとても悲しかったけれど、レミーも素敵だったので幸せになって欲しい。エーベンいつの間に…隅に置けない。イゾラは本気で気付いてないのかな??
オスカー・ワイルドの書簡が見付かるエピソードも、ジュリエットとマークの顛末も(ジュリエットが百歳になったけど拒否した後また若返ってるの好きです)、ジュリエットとドージーも遂に落ち着いて。大団円でした。
この人々に戦争は深く影を落として決定的に損なわれているものもあるけど、決して奪われないものもあるんだなって思いました。
わたしも本に救われること多々あるので、そのことも嬉しくなる作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年8月17日
- 読了日 : 2021年8月17日
- 本棚登録日 : 2021年7月24日
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