グローバル・タックス: 国境を超える課税権力 (岩波新書 新赤版 1858)

著者 :
  • 岩波書店 (2020年11月24日発売)
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多国籍企業が租税回避を行っていること、およびそのやり方については、日経新聞等から知ってはいたが、本書を読むとその実態がよく分かる。

制度上可能であれば当然やるだろう。本書でも触れている通り、常に収益を上げなければならないし、収益に対する株主のプレッシャーもあるからだ。

しかし税逃れは、税負担の公平性という観点からも決して許されることではない。そこで各国政府または政治経済同盟が、課税の仕組みを作る。それに対し多国籍企業がと、いたちごっこが続いているさまは興味深い。

この問題を解決するための手段が、タイトルにもなっているグローバル・タックスである。しかし、各国の思惑もあり、うまくまとまっていない。

それでも筆者は、課税権力のグローバル化が不可逆であると主張しているが、果たして。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 勉強
感想投稿日 : 2021年6月19日
読了日 : 2021年6月19日
本棚登録日 : 2021年6月19日

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