メトロポリタン・エクスプレスなる外資系カード会社の日本法人でリストラされた人々がベンチャーを作り。。という話。
元債券ディーラーの幸田真音の作品。
400P超の長編ながら、軽快なテンポで話がすすむので一気に読める痛快ビジネス小説。
残念なのは、取材不足&勉強不足でアラが目立つところ。
・買った会社が不採算になったら節税対策になるからOK???
・作ったベンチャー(コンサル会社。社員数30名)の初年度営業利益が40億円???
・「東証マザーズは設立年数や過去の実績を求めず、」っていつの話だよ!
(2007年秋に出版されたので執筆は2006~2007年なのだろうが、ちょうどこの頃、
上場準備に関わって苦しんでいた身としては捨て置けんw)
・上場すれば社会的な信用や知名度も得られ。。っていつの(ry
とかとか。
SFじゃないんだから、ディテールはもっと大事にしてほしい。
あと、あっちこっちにばら蒔かれた細かい前振りが、さいごまで物語に絡んでこず、「おい、あれ
はどうなったんだ」とツッコみたくなるあたりは『魁!男塾』の影響を感じずにはいられない。
おまけ:幸田の「会社なんてただの箱で、要は中にいる人間が大事」というスタンスには共感。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年8月18日
- 読了日 : 2011年8月2日
- 本棚登録日 : 2011年7月28日
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