聖なる黒夜(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2006年10月22日発売)
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本棚登録 : 1389
感想 : 133
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ホテルの一室で殺されたヤクザ
組の幹部で、殺されて当然な男を中心に登場人物は集まってくる
最後まで、この男の亡霊から逃げられない
抗争かと思われたこの殺人は、登場人物たちの過去を暴き、複雑に絡み合ってくる

その組の企業舎弟である会社の社長であり、、男の愛人でもあった山内
そして、警察の中で、ノンキャリアで警部になった、天才といわれる麻生
この二人のやり取りがけっこう可愛かったりするw

昼ドラ並にドロドロでいびつな愛憎劇を繰り広げているようで、人を心から愛して、だからこそどうしていいか分からず憎んでしまったり、嫉妬に駆られたりする登場人物たち
その心の葛藤や、動きが事件をきっかけに露になっていく


上下巻とも、巻末についてるサイドストーリーも良い感じ
とりあえず、今週の寝不足に一役買ってくれました

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年5月17日
読了日 : 2006年10月28日
本棚登録日 : 2006年10月28日

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