≪目次≫
はじめに
第1章 漢字を読む
1 難読漢字を楽しもう
2 力士の「しこな」を読む
第2章 漢字を書く
1 漢字の「書き取り」を考える
2 時代ごとの漢字の規範
3 さまざまな漢字を楽しもう
第3章 漢字を作る
1 漢字を作った人びと
2 アイディア漢字を楽しむ
あとがき
≪内容≫
京都大学の漢字文化史に詳しい教授の著書。いろいろと初耳の話が多く、蘊蓄が増えた。
たとえば、「剽軽(ひょうきん)」は、「軽はずみ、浮かれ者」ではなく、中国では「すばしこい」なのだとか、「閖上(ゆりあげ)」(宮城県名取市の地名、東日本大震災の津波でよく出てきた)は、伊達の殿様(綱村)が一存で決めた国字ぽいが、実は中国でも漢字はあった(唐の則天武后が作った「則天文字」。因みに「水戸光圀」の「圀」もそうだとか)など。
でも、著者の一番いいたいのは、小学校では漢字の書き取りの際に「とめ」「はめ」にやたらうるさいが、その根拠は実はない(つまり、「とめ」「はね」にそんなにこだわる必要はない)。書き順も同じ、との部分。自分もそう思っていたので、納得した。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国語
- 感想投稿日 : 2012年5月20日
- 読了日 : 2012年5月20日
- 本棚登録日 : 2012年5月12日
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