世界史を変えた新素材 (新潮選書)

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  • 新潮社 (2018年10月26日発売)
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<目次>
はじめに  「新素材」が歴史を動かす
第1章   人類史を駆動した黄金の輝き~金
第2章   一万年を生きた材料~陶磁器
第3章   動物が生み出した最高傑作~コラーゲン
第4章   文明を作った材料の王~鉄
第5章   文化を伝播するメディアの王者~紙(セルロース)
第6章   多彩な顔を持つ千両役者~炭酸カルシウム
第7章   帝国を紡ぎだした材料~絹(フィブロイン)
第8章   世界を縮めた物質~ゴム(ポリイソプレン)
第9章   イノベーションを加速させる材料~磁石
第10章   「軽い金属」の奇跡~アルミニウム
第11章   変幻自在の万能材料~プラスチック
第12章   無機世界の旗頭~シリコン
終章    AIが左右する「材料科学」競争のゆくえ

<内容>
佐藤健一郎の科学史のシリーズ。これは「材料化学」の世界。「素材」をクローズアップしたもの。周期律表の秘密(縦系列は性質が似ている)とか、地球には鉄よりもアルミのほうが多く存在している(それも倍近く)とか、雑学的な話も面白い。こうした物質が世界史を動かしていたことは、とても興味深いものだ。
  

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2021年9月11日
読了日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2021年8月16日

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