<目次>
対談 近代以前の東京の原型を探る(陣内秀信VS三浦展)
第1部 中野・杉並編
第1章 新宿~中野…青梅街道から中央線へ移動した軸
第2章 高円寺…前近代の宗教地域から近代軍事都市へ
第3章 阿佐ヶ谷…聖域・湧水・古道・河川・釣り堀から読む地域構造
第2部 多摩編
第4章 国分寺~府中…いにしえの東京を探しに、古代武蔵の中心をめぐる
第5章 日野…用水路を軸とした農村、宿場から鉄道中心のベッドタウンへ
文庫版対談 「鉄道がなかったら」という視点が新しい郊外を生む!(陣内秀信VS三浦展)
<内容>
雑誌「東京人」(2012年4~9月)の連載を基に出版された本(2012年12月刊)の文庫本化。社会学的な視点と地理学的な視点をクロスオーバーさせ、歴史学的視点をちょっと振った感じ。武蔵野地域が、中央線のなかった時代から発展しており、それは甲州道中や青梅街道沿いからで(中野~国立)、多摩地域は国分寺崖線や日野の多くの湧水がベースであった。最後の対談に、こうした歴史的分析を踏まえて、「古き良き日本」を基にした、町おこしが必要、という示唆は深いと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2022年1月20日
- 読了日 : 2022年1月20日
- 本棚登録日 : 2022年1月11日
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