「こんこんさま」というのは、はなの荒れ果てた実家のどこかにあるという社のこと。
バラバラに心が離れてしまった家族。
諸悪の根源は、祖母の石(いし)なのか。さち以外は亡くなった祖母の亡霊のようなものにおびえている。
その家族で一番の被害を被っている小学生の末娘さちがけなげすぎる。
こんな家族あっていいのか、と。
しかし、何にせよ、さちが、幸せを運んでくれる、と信じ込んで家に連れてきた香具師によって一家が騙されるものの、そこから少しずつ家族関係が構築されていくところが唯一の慰みとなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年5月27日
- 読了日 : 2018年5月24日
- 本棚登録日 : 2022年5月27日
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