失われた森 レイチェル・カーソン遺稿集 (集英社文庫)

制作 : リンダ・リア 
  • 集英社 (2009年7月17日発売)
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本棚登録 : 69
感想 : 7
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好奇心が生きる糧、はては人の成長に関わっているのではないだろうか。と、思う今日この頃である。これが書かれたのがカーソンが幼少時のものを含め、1900年代前半~。当時の常識や技術力を踏まえた上で、カーソンさんの書かれた文章というのは、半信半疑だったり、胡散臭いものだったに違いない。それでもめげずに、彼女は自然に向き合う。自然を愛し、破壊される自然を憂い、農薬が及ぼす害について声を上げ、己の体を蝕む病と闘う。一人の女性として、果たして幸せな人生だったのか。そんな考えが頭をよぎるが、彼女は自分の人生を楽しんだに違いない。正直、硬い文章に硬い内容に、読む手は遅々として進まなかった。途中で投げ出そうとも思った。だけど、「読め」と訴える何かがあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: . R・カーソン
感想投稿日 : 2012年11月13日
読了日 : 2012年11月1日
本棚登録日 : 2012年11月1日

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