人は誰かを想い何かを悔いる生き物である。未練と怨念は紙一重でそういう心にシコったものが時に物の怪となり鬼となった。そういう時代だったのだろう。学友の長谷雄は祟りだ呪いだと、噂を丸呑みし、大騒ぎをするが、菅三こと菅原道真殿は祟りなんてありませんよ。と、一蹴する。彼に取っては説明がつく事柄。時には知っていることと出来ることは違うことに気がつかされることもある。菅三殿の知識を貪欲に求める姿に過ぎたる好奇心は何を滅ぼすのだろうか。と、そんなことを思ってみる。
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灰原薬
- 感想投稿日 : 2023年12月30日
- 読了日 : 2023年11月23日
- 本棚登録日 : 2023年11月23日
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