三十路。独身、子なし、彼氏なし。約10年前は負け犬と自嘲気味に呼んでいた女性はおひとりさまと名前を変え、たくましくしたたかに生息している。三十代を越えるとファストフードで晩ご飯というわけにもいかなく。財布と体に相談しながら胃をみたしていく高山の姿は無理をしているわけでも、意地をはってるわけでもなく、ちょっとの焦りが身の丈にあった感じで好ましい。「落ち込んだって仕方ない。とにかく今は力をつけて、やるべき事を粛々とやる」結婚相談所で凹む高山。まずはお腹を満たして力をつけるんだ。「悩むことこそ、生きること」気持ちが届かない残念男・ケイちゃん。うーん。発言がちと残念。
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伊藤静
- 感想投稿日 : 2017年3月5日
- 読了日 : 2017年2月10日
- 本棚登録日 : 2017年2月10日
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