前の2人の共著「コレキヨの恋文」のスピン・オフ作品と言った感じだろうか。「コレキヨの恋文」は架空の時代を描いていたものであるが、本書は実際の出来事を基に描かれている。一応巻末には「本作品はフィクションです」と書かれているが、かなり関係者への取材や事実確認がなされているようだ。そのせいか「コレキヨの恋文」に比べ、内容は非常に重いものになっている。
本書を読んでいて、マスコミの腐敗、誤った報道を認識する国民の愚かさ、財務省の権力の強大さを改めて実感させられた。そして、マスコミや財務省のイデオロギーと対立した中川昭一氏への財務省・マスコミの悪質な攻撃には怒りを感じずを得なかった。中川昭一氏への報道の中には捏造報道まであり、マスコミの腐敗はかなり深刻だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年9月28日
- 読了日 : 2012年9月28日
- 本棚登録日 : 2012年9月28日
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