欲望の民主主義 分断を越える哲学 (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎 (2018年1月30日発売)
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民主主義についての考え方は様々あるが、現在劣化しつつある民主主義を克服するためには、民主主義以外の選択肢を通じてではなく、民主主義が持っているポテンシャルを引き出すことにより可能となることがわかった。そのためには一人一人が、しっかりとした知性、対話できる能力を持ち、おかしなことを言う政治家や、偏った見方をするメディアを批判することが大切だと思った。

個人的にはマルクス・ガブリエルの「他人や他の種の動物の苦しみを理解する人間の度量を普遍的価値とした民主主義」に共感を覚えた。分断が深まる現代においてはこの考え方が特に重要だと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月30日
読了日 : 2020年8月30日
本棚登録日 : 2020年8月15日

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