なにやらちくちくとするのは、小笠原さんの自意識だったり、田中の曖昧な言葉だったり。
大学生の頃の必死に自分の居場所を探していた感覚を思い出した。
皆となんて面倒だと思いながらも、皆の中でしか生きられない苦しさとか。
今もたいして変わってないかもしれない。
声が好きだとか、優しいとか、何か1つで人を好きになることは出来るのに、自分のことはそれだけじゃ好きになれないみたいだ。
小笠原さんの孤独感は、自分を好きになれないことが原因ではないかと思う。
身に憶えのある感覚。
それが少し不快でちくちくする。
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- 感想投稿日 : 2013年11月22日
- 読了日 : 2013年11月22日
- 本棚登録日 : 2013年11月22日
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