こっちへお入り (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社 (2010年12月9日発売)
3.55
  • (61)
  • (125)
  • (153)
  • (30)
  • (6)
本棚登録 : 1018
感想 : 151
4

やっぱり落語っていいなぁと心から思う。

女性ばかりの落語教室に通い始める主人公、吉田江利、33歳。
最初は興味がなかったのに、寿限無を唱えるのが楽しいことを発見し、柳家小三治のファンになり、どんどん落語を好きになっていく。
そして落語の登場人物の感情を理解していくことで、自分の周りの人達との関係も変わっていく。

たくさん聞いているわけではないけど、落語はとても好きで、もっと聞きたい。
それでも自分が話したいと思ったことはなかった。
その気持ちは今でも変わらない。
でもでも、物語の中の落語教室がすごく楽しそうで、この心地よさは味わいたい。
落語の話で盛り上がれる関係って素敵だ。
いいなぁ〜‥。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月2日
読了日 : 2012年11月2日
本棚登録日 : 2012年11月2日

みんなの感想をみる

コメント 2件

MOTOさんのコメント
2012/11/04

いいですね~♪

自分の中にある大好きな事が同じ相手と出会えるなんて!
その落語教室の心地よい賑やかさって、なんとなく想像出来そうな気がします^^♪

落語の事は良くわからないのですが、無いはずのものが見えてくるような3D的なしゃべりに、ついつい引き込まれてしまう所が快感ですね。

takanatsuさんのコメント
2012/11/04

MOTOさん、コメントありがとうございます!
「無いはずのものが見えてくるような」
そうなんです!
目の前にいる人は明らかにふつうのおじさんなのに、なぜかすごく可愛いおかみさんに見えるとかもありますし‥(笑)
実はまだ女性の落語を聞いたことはないんですが、この小説を読んで聞きたくなりました。

ツイートする