病院坂の首縊りの家(下) 金田一耕助ファイル20 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1978年12月15日発売)
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本棚登録 : 817
感想 : 50
4

 世の中にはたくさんのシリーズものがある。

 面白くて長く長く続くもの。
 惜しまれながらも終わってしまうもの。
 終わったはずなのに、再び始るもの。
 
 期待通りか、期待はずれか。
 見る側の想い。作る側の考え。
 交錯して、うまく昇華したり、すれ違ったり。

 気に入った主人公のシリーズは、ずっと続いて欲しいけれど、
 惰性で続いていく姿を見たくないのも事実。
 その終わり方、最後の姿をどう決着をつけるか。


 金田一耕助最後の事件。
 馴染みの登場人物。
 垣間見られる積み重なったエピソード。
 散りばめられたそれぞれに、うれしくもあり、
 冗漫さも感じてしまう。

 ベテランアクションスターが久しぶりの復活。
 喜びの思いと、痛々しさ。
 そんな思いがよぎる。

 ネタが割れてしまう謎もあるが、
 年月を重ねた家族にまつわりついた呪いは
 さすが横溝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月16日
読了日 : 2013年4月16日
本棚登録日 : 2013年4月16日

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