7巻を読み終えたあと、なぜか間違って11巻を読んでしまい、8巻に戻るという右往左往。
本巻はほぼエッセイで占められており、対談が少し。創作は『コレラに命を助けられた話』という4ページの短編小説と、戯曲『幽霊はここにいる』のみである。
ここまで全集を読んでわかったことは、安部公房は「対談」→「エッセイ」→「小説や戯曲」という順番で難しい。難しい、というのは使っている語彙や話の展開が難しいのであって、頭の悪い私などは「ごめん、ちょっと何言ってるかわかんない」のである。
それでも対談相手は皆、話を展開させていくんだから、当時は頭のいい人が多かったんだなぁ、と関心しきり。
こうした論理的な人が、(ある意味)読みやすい(けど難解な)小説を書いているのだから、作品に深みや奥行きがあるのは当たり前なのであろう。
ということで9巻に移ります。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月17日
- 読了日 : 2021年5月17日
- 本棚登録日 : 2021年5月17日
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