葬送のフリーレン (2) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2020年10月16日発売)
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本棚登録 : 3159
感想 : 74
5

てっきり本作はフリーレンとフェルンの二人旅に成るかと思いきや、普通にメンバー追加されるのね
という事はその内ヒンメルの後継者なども登場したりするのだろうか?

魂の眠る地を目指すという明確な目的が備わった新たな旅の始まりとしていきなり大切な人の幻を撃つ展開を入れてくるのは中々に手厳しいね
ここでフェルンに対してハイターが出るのは意外ではないけれど、今のフリーレンに対して現れるのはヒンメルなんだなと少し意外。彼女の言う通り、そしてアイゼンが指摘した通り、百分の一にも満たない時間がフリーレンを変えていたんだなぁ…

新たに加わった戦士シュタルク
彼は短い間で印象が次から次へと変わっていく人物だね
最初は巌のような強さを持つ戦士、次に臆病で泣き虫なラッキーマン、村からの期待を理解して守らなくてはと覚悟を決める青年、そして想定を上回る強さを見せつけた戦士へ…
何というか、見た目に反して随分と頼りがいのある人物が仲間になったようだね


本作では初となる幾つもの話に跨った長編エピソード、グラナト伯爵領での騒動
これまでモンスターの形でしか登場していなかった魔族が人の姿を取ることの恐ろしさをこれでもかと表現してくる内容になっているね
人間と魔族の価値観の違いなんてよくある話だけど、子供の魔族が寂しそうに「お母さん…」と呟いた言葉にこれほどまでに衝撃を受けることになろうとは
あれはまさしく価値観の違いであり、対話など無駄な行為と考えるに充分過ぎる話だったよ……

そんな言葉を操る魔族の残酷さを見せつけられた後だからこそ、魔族に話す隙を一切与えずに瞬殺したフリーレンの強さは凄まじい
そしてまさかのタイトルの意味が此処で……!
『葬送のフリーレン』って何も理解できないまま死んでしまったヒンメルの業績を辿り、彼を改めて弔ってやるとかその辺りの意味合いかと思いきや、まさかの二つ名でしたか
ここに来て本領が発揮されそうなフリーレン、次回は大魔族七崩賢を相手にどこまでの戦いを見せつけてくれるのか……

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2020年10月25日
読了日 : 2020年10月24日
本棚登録日 : 2020年9月3日

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