29話では変態なのか忍者なのか判断に迷う由井忍が風紀部に加入。
部活動というシステムである以上こういった思い切ったスパイ戦略は当然のように取れるのか。だとしても大胆不敵な作戦である
前々から感じていた緑ヶ丘学園に対する違和感が明確にされたような巻だった。
備品室が幾つもあるなんて描写が出ても、いつもの調子でギャグ描写なんだろうと思っていたら割と普通に伏線だったようで。
校長室が元備品室というのはかなり違和感のある事実。これがラストに鷹臣が明かした野望に関わってくるのだろうか?
どちらにせよその違和感を探るきっかけがスパイである由井によって為されるというのはちょっと笑える展開。回り回って生徒会に不利な情報が出てくるような気がするんだけどなぁ(笑)
学園の過去、そして鷹臣の思惑を探るために鷹臣を詰問したら絶縁宣言された真冬。これまでも鷹臣の横暴な振る舞いは目立っていたけど、今回彼がやったことは更に自分勝手なもの
そこからの展開は学園の隠された真実に踏み込む前段階として真冬が自身を見つめ直す展開だったね。これまでは無理やりだとか、その場の流れで風紀部で活動していくことになったけど、それを改めて考え直す機会へ
鷹臣の前で咄嗟に明かした真冬が本来持っていた望みは確かに、この学園に来た時に抱いていたものであって嘘ではない。けれど普通の関係と早川達と築いた関係を選択肢として面前に示された時、後者が勝ってしまったわけか。何とも真冬らしい選択
次巻でどのような真実が明かされるのか楽しみ
- 感想投稿日 : 2019年1月6日
- 読了日 : 2019年1月5日
- 本棚登録日 : 2018年12月20日
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