小島あきら先生の新作が発表されたと知って嬉しさが有り余り、ついこちらを数年ぶりに読み直してしまった
可愛らしい女子高生がアパートの大家という設定に時代を感じつつもキャラ紹介の順番が上手いと感じられる構成だった
まずは隆士と梢が昔であっていたらしい事実をささっと提示しつつ、梢の純情さと何か秘密があるらしい点を説明した第一話
続く第二話でその秘密、多重人格の説明及び別人格の1つ目、早紀の登場。第三話では更なる人格として魚子が登場する怒涛の展開。それらが一段落ついてからようやく他の入居者が紹介される。
解離性同一性障害という難しい題材をほんわかした作風で扱っている本作。物語のスタートを少しでも間違えれば読者の顰蹙を買いかねないだけに、このように梢の秘密を優先して描き、改めて第四話で梢の魅力を見せる構成はとても良い
第一巻の時点では隆士は梢の魅力に気づき、鳴滝荘にこれから住むんだと決めてはいても、他の居住者や梢の別人格には少し苦手意識があるように見える
梢が鳴滝荘をとても大切な場所と感じているように、隆士が鳴滝荘をどのようにして大切な場所と感じられるようになっていくのか、その過程を楽しみにしつつ改めて読み直していきたい
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2018年10月29日
- 読了日 : 2018年10月29日
- 本棚登録日 : 2018年10月29日
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