ストックホルムにあるアパートの一室で、鞭打たれて意識を失った売春婦が発見された。リトアニアから連れてこられたという売春婦は、すぐに病院に搬送され、彼女を連れてきたポン引きも国に強制送還され、事件は簡単に片付いたかに見えた。だが、病院で目覚めた売春婦の予想外の行動が、単純だったはずの事件を、スウェーデンの闇をえぐる大事件へと発展させてゆく…。『制裁』に続く、北欧発の衝撃的クライムノベル。
ストックホルム市警エーヴェルト・グレーンス警部のシリーズ第2作。いやぁ、なかなかのスケールとリアルな描写、たまりません。読後感はヘニング・マンケルの初期の作品を読んだときに近い。今まで手を出さずにいたのがもったいないです。早川から再刊されたのは当然だろうな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2018年1月27日
- 読了日 : 2018年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年8月12日
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