表題のとおり,陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた初長編。
武士の源博雅とのコンビは映画化もされている有名な設定。
名作短編「鉄輪」をベースにしながら,
他の短編で描かれた挿話で肉付けされ,
長編作品でありながら連作短編のようでもある構成となっている。
二人の掛け合いの魅力,中でも博雅の魅力が際立つ作品である。
古語を交えながら読みやすく平易な文章で書かれており,
平安文化も巧みに織り混ぜられていて楽しめる。
ベースが良い話なのでうまく仕上がっているが,
個人的には短編集の方が良い仕上がりで楽しめると感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代物 (book)
- 感想投稿日 : 2009年7月1日
- 読了日 : 2009年7月1日
- 本棚登録日 : 2009年7月1日
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