ひさびさの平野作品。
この本が出版された当時、世情の後押しもあり、
ずいぶんと盛り上がりを見せていたのを思い出しつつ…
作者本人も、たしかニュース23のインタヴューに出ていたなぁとも。
バ行をヴァ行に変換するところ、
やたら難しい漢字を多用するところ(最近は収まりつつあるが…)などが、
彼らしさを醸し出しているが、なかなか読み応えのある内容だった。
政治や歴史に関してのやや深めの「うんちく」を持ち出すところは、
伊坂幸太郎作品に相通じる部分があるが、
うまく説明できないが、伊坂作品とはまた異なる味が出ている作品で、
どんどんと物語の世界に引き込まれていくのが感じられた。
後編がいかにして展開していき、どのような結末が待っているのか、
それを楽しみにしながら、読み進めていきたいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(図書館)
- 感想投稿日 : 2010年8月3日
- 読了日 : 2010年8月2日
- 本棚登録日 : 2010年8月3日
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