ADEMからの逃避行を続ける由宇と闘真。目指す先は、峰島勇次郎が失踪し由宇が拘束された旧研究所跡地であった。アメリカから奪取された遺産戦略兵器フリーダム、黒川率いる遺産対策組織海星、謎の傭兵部隊「七つの大罪」、リーダー不在の中壊滅の危機を迎えるADEM、全ての裏側ではあの男の思惑が絡み合っていた。
ミネルヴァを撃退したと思ったのも束の間、新たに出てくる海星と七つの大罪連合を前に物語は大きく動き出す。完全な脇役だった伊達司令の秘書官・八代の活躍が半端ない。リーダー代理としてADEMも危機を乗り越えていく姿には普段は見受けられないかっこよさがある。
一方、逃避行を続ける由宇と闘真は、スフィアラボで世話になった横田家にて安息の日々を迎える。決して家の外には出られなくとも家族と過ごす時間、誰かとともに食べる食事など初めての体験に由宇の心は揺れ動く。番外編の『9s ss』を読むと、由宇と闘真のコントシーンがさらに際立っている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2013年8月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年8月1日
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