9S<ナインエス> VII (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2006年4月8日発売)
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感想 : 14
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洋上を飛行するフリーダムへと飛び移った闘真。毒に蝕まれ由宇に残された時間がない中、決死の闘いを見せる。上空8000メートルでの逃亡劇は、空中でのVTOL機搭乗で幕を閉じる。海星の猛攻が続くNCT研究所では、LAFIファーストを守るためADEMの精鋭が突入する。

海星編後半。
本巻の前半は息もつけないノンストップの由宇奪還劇が繰り広げられている。残り10分を切った小さな命を守るため奮闘する闘真はかっこいいの一言に尽きる。早く助けてやれよと思いながらも、次々と出てくる新手をうっとうしくも感じます。淡々と語られることの多い9Sだけれど、このシーンだけは闘真に感情移入してしまうこと間違いなしです。

一方、NCT研究所側では八代の狡賢さと甘さ、そして優しさが印象的だった。優秀な妹弟に実家での立場を失くした、という同じ境遇の八代とマモン。自分自身の道を歩む八代に対してマモンは自分の有能さを示すために闘っていた。自分のことよりも仕事を優先させる八代は大人だと思う。切り札を出すと言っておきながら銃で騙まし討ちするところも大人らしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2013年8月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年8月1日

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