生産財マーケティング

  • 有斐閣 (2006年11月20日発売)
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感想 : 5

 マーケティングというと、宣伝広告や流通ルートなどを考える一般消費財向けというイメージが強い。実際のビジネスマンを考えると消費財を扱っている人だけでなく、生産財(B2B)のビジネスをしている人は多いと思う。それにも関わらず、生産財(B2B)のマーケティングをどのように考えればよいかということが題材にした本は意外と少ない。以前読んだマーケティングの本でも、1つの章を設けて生産財マーケティングを扱ってはいたが、いまいち考え方まで理解できなかった。
 この本は生産財マーケティングの本ということで、考え方からわかりやすく読むことができた。まず、生産財マーケティングを「インダストリアル・マーケティング」「ビジネス・マーケティング」の2つに分けて考えるところで頭の中がすっきりしたと思う。簡単に言うと、「インダストリアル・マーケティング」とはB2Cのマーケティング手法を生産財に応用したもの、「ビジネス・マーケティング」とは顧客との関係性構築・維持に視点をおいたマーケティング手法(いわゆるCRM)。生産財では、消費財と比較して後者の比重が強くなる。最初にこのことを頭に置いて読み進めることができたので、生産財の考え方を理解しやすかったのだと思われる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年2月28日
読了日 : 2009年3月2日
本棚登録日 : 2011年2月28日

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